サノフィ(Sanofi)

Jedox導入事例紹介(海外)

サノフィ(Sanofi)

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Sanofi (サノフィ)とは

サノフィは、年間売上 300 億 EUR(4 兆 2 千 300 億円 1EUR=141 円)で世界的な研究開発型製薬企業であり 100 ヶ国以上で 110,000 以上の社員を数えます。
糖尿病のインスリン治療薬について 85 年以上の歴史がありますが、現在 5 億人以上に対してワクチンを提供しています。

Excelヘル(エクセル地獄)

3か国の支店の統合時に KPI、売上、HR、コストセンター費用を連結する必要性があり、複数の基幹システムからのデータを取り出し、Hyperion に集約し、報告書や連結決算書を作成していました。コントローリング部は従来から Excel と Access 使って詳細な売上計画を立案していました。
社内的な組織統合は Excel で処理できる限界を超えており、Excel シートの統合作業に多くの日数をかけることはできず、また複雑になっている売上計画の策定プロセスも難しくなっていました。

必要とされているツール

サノフィは計画立案と報告業務のための統合ツールを必要としており、給与計算、売上、コストセンター費用計画は特に透明性が高く効率的であることが求められていました。また、関係部署は必要時には Web からでも売上計画値を入力できることが望ましいとされていた。
また、スタッフにかかる費用、売上と粗利、生産原価計算ならびに P&L に至るまで、詳細に計画立案が一元的にデータを管理することが前提条件として提示されていました。統合ソリューションとして、市場データ・SAP BW・Oracle HRM を含む 5 つの基幹システムから自動的にデータを取り出すことができることも要求されていました。
ソリューションとしては柔軟性があり、容易に拡張可能であり、使いやすいことも当然なことです。

Jedoxに採用決定

Jedox 社とのワークショップや POC(コンセプト実証)を経て、Jedox が採用され、特に Jedox のʻWritebackʼ(Cube にデータを直接書込みこと)機能がアドホックな計画立案に有効であることが評価されました。またデータ統合の自動化、インタラクティブ・メニューを備えた Web が、報告や計画立案業務については期待以上の評価でした。
Jedox の Excel+(プラス)はコントローリング・チームが使い慣れている Excel スキルを前提にしていることもポジティブなことでした。サノフィの子会社であるジェンザイム(Genzyme、Jedox ユーザでもある)からの推薦もあり、サノフィの経営マネジメント・チ ームが導入を後押ししました。

柔軟性

サノフィは Jedox をヨーロッパに導入し、先ず包括的な BI(ビジネス・インテリジェンス)のモデル化を行い、次にヨーロッパ各国により異なる複雑な要求、特に製品の上市にかかるコスト、に対応しました。Jedox ソリューションは、今や本社と各国でのマネジメントと計画立案ニーズに対して柔軟に応えています。 

エンパワーメント

Jedox 導入から数週間も経つと、コントローリング・チームは Jedox コンサルタントの指導を仰ぎ、基幹システムとの結合を行いサノフィの複雑な計画立案についての詳細なモデルを Jedox 上で作りあげました。Jedox アカデミーではサノフィ・マネジメントやユーザには自ら Jedox を使いこなせるように働きかけました。担当マネージャは Excel ノウハウをもとに、外部からのサポートを得ることなく計画立案のモデルを設定できるようになりました。

 

“納期は守れたし、Jedox で多くの業務モデルを再設計しました。Jedox を導入して、最初の売上計画を実行しています。チ ームにとって大きな成功です。” 

 

プロジェクトを通して、ユーザは協力して計画立案モデルのインタラクティブ的な新しいメニューを設計しました。最も使い易いインタ ーフェースができるまで何度でも試行を重ねました。最終結果の正確さを確認できたことで、データの質が非常に高いことが実証されました。サノフィのマーケティングと営業チームはコントロ-リング部の調整作業を必要とすることなしに、直接売上予測を入力しています。このことは、コントローリングは入力結果に対して信頼していることの証です。 

新しいインサイトを、労力をかけずに

サノフィではヨーロッパの国をまたがり事業展開している部門の責任者が売上計画時に Jedox を使っています。

 

“以前は売上計画の責任はコントローリングにあり、Jedox は事業部にとっては全く新しいツールでした。しかし、Jedoxが使い易かったため当事業部は短期間で使い方に慣れ、売上計画が迅速にできかつ透明性が高まりました。
現在、全事業部は売上計画の立案に携わっています。“

 

サノフィでは Jedox はスタッフ計画にも使っています。Jedox に備わっているセキュリティ・コントロールによりセンシティブな個人情報へのアクセスは制限されています。また、スプラッシュング(Splashing:データ統合の手続きを決めておき、データを簡単に入力すること)機能を使うと、前年の製品別売上や顧客別売上をもとに迅速にかつ正確に売上計画が可能になります。
Jedox を使うことで、ドライバーとなる施策や仮設をもとにした売上計画についてのインサイトが得られるようになりました。
売上モデル各々は一元的に設定したルールにもとづき P&L(損益計算書)に自動的に統合され、同時に連結の各レベル(勘定科目)での透明性が高まっています。サノフィのプロジェクト・マネージャは以前二人(2FTE)で行っていた特別調整業務を一人でこなしています。

360度視点

サノフィは社内報告制度にも Jedox を拡張しました。140 名以上のマーケティング、営業、HR,コントローリング、そしてマネジメントはいつでも、どこでも Jedox を通して事業(売上)報告にアクセスしています。製品ボリュームやコストはリアルタイムで見ることができ、またマーケティングや営業は即座に顧客分析や売上分析を行うことができます。Jedox のスピードと直観的で使い易いインタ ーフェースにより、製品や顧客を 360 度から把握するこができるようになりました。 

先ずは結果を

Jedox では短期間で結果を得ることができます。以前数時間かかっていたプロセスは数秒でできるようになりました。リアルタイムで、質の高いデータで、計画を立案し、調整することができます。コントローリング部は利益伸長率に注力し、手作業でデータ収集して何時間も無駄にすることなく、リアルタイムでアクションをとることができるようになりました。  

 

“Jedox の特徴は柔軟性が非常に高いこと。コントローリング部は Jedox を自分たちで管理しており、修正があれば数秒でできます。われわれは貴重な時間とリソースをセーブしています。” 

受賞

サノフィは、スマートな報告と計画立案ソリューションが認められ、ヨーロッパ“最優秀業務改善賞”(Best Practice Award)を受賞しました。今後 200 名以上に Jedox を拡張する予定です。 

* 引用はMichael Bailey, Senior Manager Controlling, Sanofiから

Sanofi Jedox導入の経緯

 

課 題

  • Excelベースの作業で行わなければならず、日数も必要以上にかかっている。
  • WEBベースの報告には付加価値が必要。
  • 数字調整の柔軟さと計画立案プロセスを全組織に拡張。

ソリューション

  • 計画立案ソリューションは日々の業務に支障をきたすことなく、数週間で導入すること。
  • Webベースの予算計画立案は次年度についての対応できること。
  • 同時アクセスユーザー数は 80名とすること。
  • Oracle DWH と SAP からJedox OLAP サーバーには自動的に連携すること。

成 果

  • 手作業業務の廃止。
  • コスト削減の実現。
  • 予算計画と予測プロセスの効率化と高いリターン。
  • SSOT(Single source of truth:単一の情報に間違いない):Oracle DWH とSAP data のデータが Jedox Olap サーバに統合。

何故 Jedox か

  • 低コストで高いパーフォーマンスを得られた。
  • ライセンスモデルが柔軟的であり、拡張性に優れている。
  • Excel と組み合わせることで高い機能を実現。
  • ユーザ、開発者そして管理者にとっての使い易さ。
  • 様々なプランニング機能-予算シナリオ、コストセンター科目の連結など。

 (翻訳が正しくされていない場合はご容赦願います。原書を参照くださるようにお願いします。)

原著:http://www.jedox.com/wp-content/uploads/2014/10/jedox_success-story_sanofi_en.pdf